精密ろ過

異物除去の精度と効率を大幅にアップ
ユーザーの負担を軽減したプラスチックリサイクル用ろ過装置

廃プラスチックを再生利用するには、異物を取り除き、熱で溶かし、プラスチック原料に戻さなければなりません。単一素材化が基本条件となるため、異物(コンタミ)除去は非常に重要な工程です。

これまで、廃プラスチックに含まれる異物を除去するためのろ過装置のスクリーンには、一般的に金網(メッシュ)が使用されていました。より微細な異物を取り除こうとすると必然的にメッシュを薄くする必要があり、薄くすると強度が弱くなって樹脂の圧力に耐えられず変形します。また、目詰まりしやすいため、生産中に何度も交換する手間とコストがかかります。このため、いかに効率よく異物を取り除くかが課題となっていました。

この問題を解決したのが電子ビーム穴あけ加工した微細穴スクリーンです。穴を微細化しても強度が高く、目詰まりもしにくいことから、スクリーン交換の頻度が低減し効率的に異物除去が行えるようになりました。ユーザーの手間とコストを削減しながら、異物を取り除く精度が大幅に向上しました。